ニューズウィーク日本版(4.14号)にショッキングな写真が載っていた。首都カブールの路上で、体が不自由な青年をカラシニコフ小銃で殴打するアフガニスタンの警察官。
過去3度の渡航で、警官が市民に暴力を振るう場面に何度か出くわした。国技ブズカシの撮影中、僕に「welcome」と微笑んだ警官が、群衆に押し出された少年を突き飛ばした事もあった。治安回復、雇用創出、外国軍の撤退を急ぐあまり、昨年約15,000人の即席警官が送り出された。日本政府も復興支援の一環として全警官約82,000人の給与を援助している。だが警官を養成し銃を持たせただけでは何も変わらない。彼らもまた戦争の犠牲者。その多くは読み書きもままならぬ貧困層の若者たちなのだ。満足な教育を受けられなかった者が銃を持ち、権力を手にする社会ほど恐ろしいものはない。訪れる度、アフガンの治安は悪化している。銃が溢れ人心は荒む一方。汚職と暴力がはびこり、一刻の猶予も許されない。もちろん全ての警官や兵士が良識の無い人間じゃない。国のため、愛する人のために志願した者も大勢いるだろう。けれど僕自身、戦争と貧困にあえぎ、ろくに学校にも通えなかったら、制服と銃を手にした刹那、拳を振りかざす男になっていたかも知れないのだ。引き金を最後に留めるのは、人の心。その心を養わずして決して平和は訪れない。
アフガンに必要なもの。それは教育。男の子も女の子もみな等しく学ぶ機会。もう銃なんかいらない。
Lovely kids, and crew of NPO – Mogu Village Project. Kabul, Afghanistan. March 2010,
